2025.09.22
オートバイ走行では視線が遠・中・近をシームレスに移動します。
遠距離:先のカーブ、対向車、路肩の標識
中距離:メーター、ナビ、スマホホルダー
近距離:給油時のレシート、ハンドル周辺の操作系
40代以降、調節力が3D以下に低下すると、
メーターから遠景に視線を戻した瞬間にボヤけるなど、
わずかな焦点遅れが安全リスクにつながります。
遠近両用(累進多焦点)レンズは1枚で遠・中・近を補正できる点で理想的ですが、ライディングには特有の課題があります。
前傾姿勢:ヘルメット内で視線が下がり、遠用ゾーンの確保が重要。
振動:累進帯周辺の周辺収差(ボケ)が揺れで強調される。
レンズシフト:ヘルメット脱着による微妙な位置ズレが累進設計に影響。
走行中の約80%は遠距離注視。
「遠方ゾーンを広く」「中間帯を滑らかに」設計したライダー専用累進が推奨されます。
加入度(Add値)は+1.25〜+1.50D程度とやや低めに設定し、残存調節力とのバランスを取ることで近距離も確保します。
ヘルメット干渉を避け、走行時の安定性を高めるために
テンプル:薄くしなやかな素材
鼻パッド:乗車姿勢を想定した調整幅
フェイスラインに沿うカーブレンズで横の視界を確保
これらを店頭で実車シミュレーションしながら合わせることが重要です。
高屈折カーブレンズ:軽量かつクリアな視界
耐傷ハードコート+超撥水:雨天走行時の水滴を弾き視認性を確保
可視光調光+偏光:昼夜・天候変化に柔軟対応
可視光短波長光(ブルーライト)カット:夜間走行でのまぶしさ・チラつきを軽減
新しい遠近両用に慣れるために、段階的な練習を推奨します。
低速走行:通勤ルートなどで慣らし
0.5秒シフト練習:メーター→遠景の視線移動を素早く
ナイトラン確認:グレア(光のにじみ)や反射の感覚を把握
遠近両用は単なる“老眼対策”ではなく、
**「走る視覚安全装置」**としてライダーの命を守る装備です。
72eyeworksでは
実際のバイク姿勢を再現した測定
ヘルメット持参フィッティング
ライダー専用レンズオプション
を組み合わせ、走る楽しさをあきらめない世代を支えます。
見え方を失わず、自由を失わない。
それがライダー向け遠近両用メガネの使命です。
ヘルメットをお持ち込みいただき、実車ポジションで測定・試着可能です。
ご相談は72eyeworks公式サイトの予約フォームからどうぞ。