メガネ歴史物語|第1回:始まりは「手持ち」だった?メガネ誕生の謎とルネサンスの知性

2026.02.14

メガネ歴史物語|第1回:始まりは「手持ち」だった?メガネ誕生の謎とルネサンスの知性

私たちが毎日当たり前のように耳にかけているメガネ。しかし、その誕生から数百年もの間、メガネには「耳にかけるつる(テンプル)」が存在しなかったことをご存知でしょうか?新シリーズ「メガネの歴史」の幕開けです。

こんにちは、72eyeworksです。

バイク専用メガネの連載を終え、今回からは趣覚を変えて、私たちが愛してやまない「メガネという道具の歴史」を紐解いていきたいと思います。

第1回は、メガネがこの世に産声を上げた13世紀後半から14世紀頃のお話です。

13世紀イタリア、修道士たちの手元で生まれた「秘密の道具」

メガネの起源には諸説ありますが、最も有力なのは1280年代のイタリア・フィレンツェ周辺と言われています。当時のメガネは、2枚のレンズをパカっと合わせたような「ハサミメガネ」のような形をしており、耳にかける部分は一切ありませんでした。

使うときは、手で柄を持って目の前に掲げるか、鼻を挟んで固定する。非常に不安定で、読書の時だけ使う「特別な道具」だったのです。

メガネ歴史Q&A(よくある疑問)

Q:なぜ最初から「耳にかける形」にならなかったのですか?
A:当時は「メガネは必要な時(読書や執筆)だけ使うもの」だったため、常にかける必要がありませんでした。また、当時はカツラを着用する文化もあり、耳周りの構造が今より複雑だったことも影響していると言われています。

Q:当時のレンズは何でできていたのですか?
A:現代のようなプラスチックはなく、天然の水品(クォーツ)や、ベリルと呼ばれる緑柱石を薄く削って作られていました。非常に高価な貴重品でした。

Q:度数はどうやって選んでいたのですか?
A:現在のような検眼技術はないため、露店などで並んでいるメガネを実際にかけてみて「あ、これは見える!」というものを直感で選んでいたようです。

なぜメガネが必要とされたのか?

当時はルネサンス前夜。修道院などで聖書や学術書を書き写す写本作業が盛んでした。しかし、加齢による老眼は、知識人たちの仕事を奪う深刻な悩みでした。

そこに現れた「文字を大きく見せる魔法のガラス」は、まさに知性の寿命を延ばす革命的な発明でした。当時の絵画で、聖人がメガネを手に持っている姿が描かれているのは、それが「知性と徳」の象徴だったからです。

まとめ:不便だからこそ、知恵が詰まっていた

片手が塞がってしまう「手持ちメガネ」。今の私たちからすれば不便極まりないものですが、その一枚のレンズが、人類の知識の継承を支えてきました。

もし、当時の人々が72eyeworksのフィッティングを体験したら、その軽さと快適さに腰を抜かしてしまうかもしれませんね。次回は、そんな不便なメガネがどうやって「耳にかかる」ようになったのか、その大進化の歴史に迫ります。

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