メガネ歴史物語|第2回:なぜ「耳にかける」ようになったのか?テンプルの発明と劇的な進化
前回、誕生したばかりのメガネには「耳にかける部分」がなかったとお話ししました。では、一体いつ、誰が、どうやって今の形に辿り着いたのでしょうか?そこには、人類の涙ぐましい(?)試行錯誤の歴史がありました。
こんにちは、72eyeworksです。
シリーズ第2回のテーマは、メガネ史上最大の革命とも言える「テンプル(つる)の誕生」です。私たちが当たり前に行っている「耳にかける」という動作は、実は発明までに450年もの歳月を要した、超画期的なアイデアだったのです。
耳に辿り着くまでの、驚きの「代用案」
13世紀の誕生以来、人々は「どうにかして手を空けたい」と必死でした。テンプルが発明されるまでの間、世界中でこんな方法が試されていました。
- 紐で結ぶ: フレームの穴に紐を通し、後頭部で結ぶ。耳はまだ使われていません。
- 帽子に吊るす: 帽子のつばからメガネをぶら下げる。お辞儀をするたびに揺れて大変でした。
- 重りで垂らす: 紐の先に重りをつけ、耳の横に垂らして安定させる。
どれもスマートとは言い難く、当時の人々がいかに苦労していたかが分かります。
メガネ歴史Q&A(第2回:進化の謎)
Q:今の形の「つる(テンプル)」はいつ頃できたのですか?
A:1730年頃、ロンドンの眼鏡商エドワード・スカーレットが、今の形に近い「耳にかけるテンプル」を考案したと言われています。それまでは耳ではなく、こめかみを圧迫して固定する短いタイプが主流でした。
Q:初期のテンプルが非常に太かったり、先が輪っかになっているのはなぜですか?
A:当時はカツラを着用していたため、カツラの上からでも安定するように太く作られていました。また、輪っかには紐を通して固定をより強固にする役割もありました。
Q:耳にかけるようになって、見え方は変わりましたか?
A:劇的に変わりました。両手が空いたことで作業効率が上がり、さらにレンズが目の正面に固定されるようになったため、光学的な精度も向上したのです。
18世紀ロンドン、紳士たちの「顔」が変わった
1700年代に入り、ようやく「耳にかける」スタイルが普及し始めると、メガネは単なる道具から「紳士のアクセサリー」としての地位を確立します。当時はまだ折りたたみ式の「こめかみ眼鏡」が主流でしたが、これが現代のメガネの直接のご先祖様となりました。
両手が自由になったことで、人々はメガネをかけたまま乗馬や執筆、楽器演奏を楽しめるようになったのです。
まとめ:耳にかかる幸せを感じて
450年もの間、人類が夢見た「耳にかかるメガネ」。今、私たちが違和感なくメガネをかけていられるのは、先人たちのあくなき探究心のおかげかもしれません。
72eyeworksが得意とする「フィッティング」も、この耳にかける部分(テンプル)の調整が命です。歴史を越えて進化した最高の掛け心地を、ぜひ店頭で体験してみてください。次回は、フレームに使われていた「驚きの素材」の歴史に迫ります。
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