目から鱗の日本史|第7回:戦後復興を支えた「セルロイド」の輝き。日本人の暮らしを彩ったデザイン

2026.05.05

目から鱗の日本史|第7回:戦後復興を支えた「セルロイド」の輝き。日本人の暮らしを彩ったデザイン

昭和の高度経済成長期。焼け跡から立ち上がった日本の街を、力強く彩ったのは「セルロイド」のメガネでした。その深い艶と重厚感は、新しい時代を生きる人々の自信を象徴するような、特別な存在感を持っていました。

こんにちは、72eyeworksです。

第7回は、日本のメガネがファッションとしても大きな一歩を記した昭和30〜40年代のお話です。現在のプラスチックフレーム(アセテート)の先駆けとなった素材、セルロイドがもたらした革命を振り返ります。

磨きが生む「濡れたような艶」

当時のメガネ職人たちは、セルロイドという素材のポテンシャルを極限まで引き出しました。

  • 「寝かせる」ことで生まれる強度: セルロイドは製造後に数年間寝かせることで水分が抜け、非常に硬く変形しにくい素材になります。この手間が、高品質な日本製の証でした。
  • 職人の手研磨: 泥バフから布バフまで、何段階もの工程を経て磨き上げられたフレームは、まるで宝石のような艶を放ちました。
  • 昭和のスタンダード: 当時の映画スターや文化人がかけていた太い黒縁メガネは、セルロイド製が主流。それが日本中の大人たちの憧れのスタイルとなりました。

日本の眼鏡史Q&A(第7回:戦後・昭和編)

Q:今のメガネとセルロイドは何が違うのですか?
A:現在は加工のしやすさからアセテートが主流ですが、セルロイドはより硬く、型崩れしにくいのが特徴です。また、独特の「温かみのある肌触り」と「深い光沢」は、今でも熱狂的なファンがいらっしゃいます。

Q:手入れは難しいのでしょうか?
A:汗などで白く曇ることがありますが、プロが磨き直せば当時の輝きが何度でも蘇ります。まさに「育てていくメガネ」と言えますね。

Q:72eyeworksでセルロイドフレームは扱っていますか?
A:はい。希少となったセルロイドを使い、昔ながらの製法を守り抜く職人ブランドの商品をいくつか厳選して置いています。その質感、ぜひ店頭で触れてみてください。

まとめ:昭和の情熱を、現代の日常に

モノが不足していた時代だからこそ、一つの道具に魂を込め、長く大切に使っていた昭和の時代。セルロイドフレームを手に取ると、そんな当時のモノづくりの熱量が伝わってくるようです。流行に左右されない「本物」の魅力を、あなたも身に纏ってみませんか?

次回、物語は1980年代へ。世界中が驚愕した、日本発のハイテク素材「チタン」の登場。金属フレームの歴史を塗り替えた革新に迫ります。お楽しみに!

一生モノの「艶」を、あなたの瞳に。

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北鴻巣駅東口から徒歩1分。職人魂が宿る「セルロイド」、その圧倒的な質感をぜひお確かめください。