目から鱗の日本史|第8回:チタン革命|世界を驚かせた日本の素材技術。1980年代、不可能を可能にした職人たち

2026.05.07

目から鱗の日本史|第8回:チタン革命|世界を驚かせた日本の素材技術。1980年代、不可能を可能にした職人たち

1980年代、世界のメガネ業界に激震が走りました。軽くて丈夫、しかも錆びない。しかし加工が極めて困難で「メガネにするのは不可能」と言われていた宇宙産業用の素材・チタン。その実用化を世界で初めて成し遂げたのは、日本の、それも鯖江の職人たちでした。

こんにちは、72eyeworksです。

第8回は、現代のメガネのスタンダードを作り上げた「チタン革命」の物語。今、あなたがかけているそのメガネがチタン製なら、それは40年前に日本の技術者が挑んだ「不可能への挑戦」の結晶かもしれません。

「硬すぎる素材」に挑んだ鯖江の執念

1981年、世界初の純チタン製フレームが日本で誕生しました。そこに至る道は、まさに苦難の連続でした。

  • 削れない、溶接できない: チタンは空気中で酸素と結びつきやすく、従来の技術では溶接部分がすぐに脆くなってしまいました。これを解決したのは、真空中で溶接を行うという画期的なアイデアでした。
  • 金型が壊れる: あまりの硬さに、レンズを固定する溝を作るだけで金型がボロボロに。職人たちは工具を一から作り直し、チタンを自在に操る術を見出しました。
  • 世界が認めた「Made in Japan」: 軽くてアレルギーも起きにくい日本のチタンフレームは、またたく間に世界中の高級ブランドから指名を受けるようになり、鯖江の名を世界に轟かせました。

日本の眼鏡史Q&A(第8回:チタン革命編)

Q:チタンのメガネの一番のメリットは何ですか?
A:何より「軽さ」と「耐久性」です。鉄の約6割の重さでありながら、バネのようにしなやかで、汗をかいても錆びにくい。一日中メガネをかける現代人にとって、これ以上の素材はありません。

Q:最近よく聞く「β(ベータ)チタン」とは何ですか?
A:チタンに他の金属を混ぜることで、さらに弾力性を高めた合金です。これによって、さらに細く、顔を優しく包み込むような掛け心地のフレームが作れるようになりました。

Q:72eyeworksのチタンフレームへのこだわりは?
A:技術の粋を集めた国産チタンフレームを中心にセレクトしています。単に軽いだけでなく、長年使っても型崩れしない「道具としての強さ」を重視して選んでいます。

まとめ:宇宙の素材を、耳元に

ロケットの部品に使われるようなハイテク素材を、顔の一部として使いこなす。そんな贅沢を可能にしたのは、日本の職人たちの「絶対に諦めない」というプライドでした。チタンフレームの驚くべき軽さを、ぜひ店頭で実際に手に取って感じてみてください。

次回は、いよいよ最終盤。日本人の「顔型」を徹底的に研究し、コンマ数ミリの調整に命をかける「フィッティングの進化」についてお話しします。お楽しみに!

日本のプライドを、身に纏う。

〒365-0064 埼玉県鴻巣市赤見台1丁目7-3
72eyeworks(セブンツーアイワークス)

北鴻巣駅東口から徒歩1分。世界が羨む日本のチタン技術、その最高の掛け心地をご体験ください。