ストーリー|地域の“視”のパートナー(アフターケアが紡ぐ信頼)

2025.11.09

第7話|地域の“視”のパートナー(アフターケアが紡ぐ信頼)

北鴻巣駅東口から細い路地を抜けると、外とは別の時間が流れる小さな店がある。
72eyeworks(セブンツーアイワークス)。扉を開けるお客様は、初めての人ばかりではない。
ここは、一度出会った視界を、ずっと守り続ける「地域の専属パートナー」の場所。

定年を迎えたヤマグチ夫妻は、近くに住む常連だ。
この日、奥様の眼鏡のフレームが少し歪んでいる気がすると、ふらりと立ち寄った。

「この眼鏡を買ってから、もう二年経ちますか。
最近、なんだか左だけズレる気がして。」

眼鏡を受け取った店主は、すぐに状態を確認した。
「ネジが少し緩み、経年でフレームにも微妙な歪みが出ていますね。
お顔に馴染んでいた分、気づきにくい“生活の癖”が形になっているのかもしれません。」

一般的に、眼鏡は購入時が“最高の状態”と思われがちだ。
しかし、日々のお顔の動きや温度変化、かけ外しの積み重ねによって、快適さは少しずつ失われていく。

店主は道具を使い、丁寧にフレームを温めて歪みを直し、ネジを締め直す。
レンズの曇りも、柔らかな布でゆっくりと磨き上げられた。

ヤマグチ夫妻の夫が感心したように言う。
「買った後も、こんなに時間をかけてくれる眼鏡店は珍しいですね。」

隣でアヤが、コーヒーを淹れながら微笑んだ。
「眼鏡は、買って終わりではありません。
お客様の視力や生活リズムが変わるように、
眼鏡もメンテナンスが必要な“相棒”なんです。」

店主が調整を終えた眼鏡を手渡すと、
ヤマグチ夫人は驚いたような表情を浮かべた。

「あぁ、この感覚……。
買った時の、あの“ピタッ”とくる感じが戻ってきました。
ズレが直っただけで、視界までクリアになった気がします。」

店主は静かに頷いた。
「見え方の変化を正確に捉えるには、まず“道具”が完璧でなければなりません。
北鴻巣の皆様にとって、いつでも安心できる『視のインフラ』でありたいのです。」

ヤマグチ夫妻が店を出ると、ちょうど夕焼けが始まり、駅へ急ぐ人々の流れが見えた。
変わらぬ日常の中で、この小さな店は、人々の“よく見える”という安心感を支え続けている。

その信頼は、静かに、しかし確かに地域に根を張っていた。


👓 サービス: 定期点検・フィッティング調整(無料アフターメンテナンス)
🤝 テーマ: 一生涯のパートナーシップ ― 地域の“視”を支えるインフラとしての存在。